Androidアプリ「Tasker」とプラグインAutoShortcut+AutoInputでキャッシュを掃除してみる
ガラケーからスマホに変えてから、ずっとLlamaという自動制御アプリで色々と制御していたのですが、Androidのバージョンが上がり、Llamaが対応できなくなってしまった為に代替を探しておりました。
そして「Tasker」というアプリを見付けましたがこれが中々難しい。元々日本語化されていない上にプラグイン解説の日本語サイトが殆どないというのもハードルを上げていると感じました。
なので、自分用のメモも兼ねて、Taskerとプラグイン「AutoShortcut」「AutoInput」2つを使ってスマホのキャッシュを自動でクリアしてくれるタスクの組み方を解説しようと思います。
Tasker本体やプラグインの導入方法については割愛します。自分は
Androidのあらゆる操作を自動化できるアプリ『Tasker』の使い方や
Tasker : スマホのあらゆる操作を自動化!激ムズ設定方法を初心者向けに易しく解説!Androidアプリ
を参考にさせていただきました。Tasker本体については
日本語版 Tasker ユーザーガイドや
Tasker for Android 日本語化をめざす @ ウィキが参考になると思います。
(※当記事の環境はAndroid6.0、機種はAQUOS PHONE SERIE SHV32です。Androidのバージョンや機種によって画面周りが変わってくると思いますので、この辺留意して当記事をご覧ください。)
ということで、ここではTasker本体とプラグイン「AutoShortcut」「AutoInput」は既に導入済みという前提で話を進めます。
今回説明する挙動は「AutoShortcutで設定からストレージとUSBの画面を開き、キャッシュを自動で掃除する」というものになります。
まずは新しいタスクを作り適当な名前を付けましょう。今回は説明用に「てすと」と名付けています。
(※画像はクリックすると大きい画像が開きます。)
まずはAutoShortcutを使ってストレージとUSB画面を開きますので、追加するアクションはPlugin→AutoShortcutになります。
AutoShortcutの編集画面です。右上の鉛筆マークをタップします。
ショートカットを選ぶ画面になります。色々ありますがずーっとスクロールして「設定をショートカットとする」を選びます。
ここでストレージとUSBを選び…ない!?
仕方ないので取敢えずメモリでも選んでおきましょう、手動で直します。
メモリを選ぶとこの画面になりますので、一番上のShortcutLabelを選びます。
こんな感じで「メモリ」という文字を「ストレージとUSB」に手動で書き換えてOK、右上☑(✕ではなくその左)を押した後、左上のAutoShortcutと歯車のアイコン辺りをクリックして戻ります。
次はAutoInputで「内部ストレージ」→画面をスクロール→「キャッシュデータ」→OKという辺りをやってみます。このAutoInputの設定がちょっとややこしいので頑張りましょう。
まずは内部ストレージのタップ。左上を何度か押してタスク画面に戻り、最初と同じく下部中央の+をタップ、Pluginから今度はAutoInputを選びます。
すると、一旦Taskerが落ちてホーム画面に戻ります。そして通知領域にこんな感じのメッセージが出るかと思います。(これはPushbulletで通知を拾っているので、実際は通知領域に出ています)
このメッセージが通知領域に出た状態で、AutoInputを稼働させたい実画面を出します。今回の場合は設定→ストレージとUSBです。
この画面ですね。
これが表示されている状態で本体のボリュームダウン(-)キーを押します。この辺がすごく判りづらいです…。まあさっきの通知の最後にvolume downというのがちゃんと書いてあるのですが、通知自体が英語でしかも長々と書いてあるので…。
ボリュームダウンキーを押すと通知領域のメッセージが変わります。こんな感じになります。
メッセージが変わったら実際動かしたい場所近辺をロングタップします。今回だと「内部ストレージ」辺り。
このメッセージが通知領域に出たら、メニューキー(履歴キー)を押して、Taskerに戻ります。多分ここが一番判りづらいです。
Taskerに戻るとこんな画面になっていると思います。テキスト部分をタップしたいので、上から二番目「Element Text:内部ストレージ」を選びます。
続けてこんな画面に変わりますので実際に行いたい挙動を選びます。今回は一番上のClickを。
その後は右上☑(✕ボタンではない)→左上歯車アイコンでタスクに戻ります。
ここまでの一連がAutoInputの設定です。ボリュームダウンキーとか長押し、履歴からTaskerに戻る辺りの挙動が判りづらく、また日本語で説明しているサイトを見付けられなかったので書いておきました。基本的にAutoInputは EasySetup→実際動かしたい画面を表示させる→ボリュームダウンキー→動かしたい場所を長押し→履歴からTaskerに戻る、という流れです。
さて、この流れはあくまで「画面上にタップしたいものが見えている場合」です。内部ストレージを開くと判りますが、今回タップしたいキャッシュデータは画面下の方にあり、この状態では見えていません。なので、スクロール動作をここで入れることになります。
タスク画面から下部中央+でスクロールする新たなアクションを作ります。Plugin→AutoInput→Action→EasySetupまではここまでと全く同じです。
スクロールさせる為にできるだけ下の方の画面を選びます。この辺りで長押ししましょう。
履歴からTaskerに戻ったところです。先程はターゲットが見えていたのでテキストを選びましたが、今回はスクロールする為の位置なので、一番下の座標を選びます。
先程はタップさせたかったので一番上のClickでしたが、今回はスクロールさせたいのでScroll Forwardを選びます。Scroll Forwardは指が下から上へのスクロール、Scroll Backwardは上から下へのスクロールです。Scroll Forwardを選んだら先程の様に☑→歯車でタスクに戻ります。
キャッシュデータをタップするアクションを作ります。流れは今までと同じですが、Plugin→AutoInput→Action→EasySetup後の画面はスクロール後の画面にしてからボリュームダウンキーを押します。
この状態。キャッシュデータが見えている位置までスクロールした後にボリュームダウンキーを押します。
後はキャッシュデータを長押し→履歴からTaskerに戻ってElement Text:キャッシュデータ→Clickを選んでキャッシュデータのタップアクションは完成です。
最後にキャッシュデータをタップした時に出てくるダイアログのOKをタップするアクションを作ります。これも流れは同じ、タスク下部中央+からアクションを作る→Plugin→AutoInput→Action→EasySetup。ボリュームダウンキーを押すのはダイアログが表示された状態です。
この画面。これでボリュームダウンキーを押したらOKのところを長押しして、履歴からTaskerに戻ります。
選ぶのはElement Text:OK、Clickです。
お疲れ様でした。これで長い長い旅の終わりです。このタスクを走らせれば内部ストレージからストレージとUSBを開き、スクロールしてキャッシュデータをタップしてOKをタップ、という一連の流れが動くはずです。 もし途中で止まってしまったりしたら、それぞれの挙動の間にTask→Waitで数秒ずつの待ち時間を入れれば動くかと思います。
随分長くなってしまいました、最後に少しだけおまけを。
ここまではActionを使ってきましたが、その下にあるGlobal Actionは、戻るキーやホームキーなどを押すことができます。
Global Actionにはこのメニューしかありません。これを選ぶとこんな画面が出てきます。
Back→「戻る」キー
Home→ホームキー
Recent Apps→メニュー(履歴)キー
Open Notifications→通知領域を開く
Quick Settings→通知領域上部のメニューを開く
Power Dialog→電源ボタン長押しメニュー
こんな感じです。新しいAndroidバージョンのスマホはRootを取らないと再起動という挙動は取れませんが、これを使えば電源ボタン長押しメニューを出した後でAutoInputのアクションを設定して自動的に「再起動」を押して再起動させることが可能になります。可能性が広がりますね。
今回はAutoShortcutとAutoInputについて書いてみました。これは書いておかないと自分自身も忘れるだろうと思ってのことですが、日本語の解説が殆どないAutoInputについて少しでも判らない人の助けになれば嬉しいです。
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